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2019年中国知財データ

2019年中国知財データ

2020年2月に中国国家知識産権局(CNIPA)が公表した「国家知識産権局専利業務及び総合管理統計月報(2019年12月)」に基づいて、中国2019年の知財データを纏めましたので、お知らせ致します。主な概要は以下の通りです。

 

 2019年、中国への特許出願の件数は約140.1万件(対前年比9.1%減)でした。そのうち、国内出願人の出願件数は約124.4万件(同10.8%減)であり、外国出願人の出願件数は約15.7万件(同6.1%増)でした。

 2019年、中国への実用新案登録出願の件数は約226.8万件(同9.5%増)でした。そのうち、国内出願人の出願件数は約226.0万件(同9.5%増)であり、外国出願人の出願件数は約0.8万件(前年と略同じ)でした。

 2019年、中国への意匠登録出願の件数は約71.2万件(同0.1%増)でした。そのうち、国内出願人の出願件数は約69.2万件(同0.1%増)であり、外国出願人の出願件数は約2.0万件(前年と略同じ)でした。

 2019年、中国への商標登録出願の件数は約783.7万件(同6.3%増)でした。そのうち、国内出願人の出願件数は約758.2万件(同6.4%増)であり、外国出願人の出願件数は約25.5万件(同4.5%増)でした。

 

 特許、実用新案、意匠、商標の出願件数の詳細なデータは以下の通りです。

中国の特許・実用新案、意匠、商標の出願件数(2017~2019年)

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特許出願件数の減少の原因は、2018年8月からの補助金条件の厳格化(国知弁発管字〔2018〕27号:中国国家知識産権局の各地方知識産権局への通達)や非正常出願(従来技術などのデッドコピー出願)の取締強化などがあると思われます。

 また、2020年3月5日に公表された「国家知識産権局の2020年度重点事業」により、実用新案登録出願、意匠登録出願及び商標登録出願の登録段階の補助金制度を完全に廃止させるため、今後実用新案登録出願、意匠登録出願及び商標登録出願の件数の減少が予想されます。

 また、特許出願の登録率(登録件数/結審件数)は44.3%となり、2018年度の登録率53.5%に比べて低くなりました。審査期間の短縮及び特許品質の向上を図ることが要求される背景において、中国国家知識産権局は、五大特許庁(IP5)のうち、中国特許出願の登録率を比較的低い水準に維持し続けると予想されます。

なお、上記の中国語での情報は、http://www.sipo.gov.cn/docs/2020-02/20200211154926912363.pdf にて入手することができます。

 

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