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ブラジル特許庁の料金値上げ、新サービス、およびPPHについて
ブラジル特許庁が庁費用の値上げ、新サービス、およびPPHについて発表しました。
1.手数料の値上げ
2025年8月7日から庁費用が平均24%値上げとなります。
現地代理人からの情報によりますと、出願人にとって最も大きな影響がある値上げは審査請求費用の値上げであるとの情報を得ております。
審査請求費用について、以下に比較表を記載いたします。

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2.特許付与料金の免除(新サービス)
2025年12月20日以降に発行される許可通知書に対して支払う特許付与料金が免除されます。
また、2025年9月23日~12月19日の期間に発行される許可通知書に対する特許付与料金の支払いは任意となります。この期間に料金が納付された場合、登録証の発行が迅速化されます。一方、納付を行わなかった場合、2025年12月20日以降に登録証が発行されます。
3.その他の割引措置(新サービス)
2025年8月7日以降、個人・非営利団体・公的機関に対しては庁費用の50%が免除されます。
共同出願の場合、出願人全てが免除対象者である必要があります。
4.新サービスにより期待される効果(ブラジル特許庁発表)
ブラジル特許庁によると、上記変更により以下の効果が期待されるとのことです。
・許可手続の簡素化
・登録手続の迅速化
・手数料未納による放棄リスクの低減
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5.PPHについて(第三四半期)
ブラジルPPH(2025.01.01より新運用)ですが、2025年7月1日より第三四半期が開始されました。
- 期間:2025年7月1日~2025年9月30日
- 件数:上限800件
- 第二四半期で受理されていたIPCの主要分類:H04(ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE:電気通信技術)の出願に対して、第三四半期ではPPH申請は受理されません。
PPHをご希望の場合はお早めにご指示を賜りますようお願い申し上げます。
- 本欄の担当
- 弁理士法人ITОH
所長 弁理士 伊東 忠重
副所長 弁理士 吉田 千秋
担当: 弁理士 菊池 陽