事務所ニュース

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米国留学中の遠山敬一弁理士から近況報告

米国留学近況報告

弁理士 遠山敬一

 先週のレポートにてご報告申し上げたヘビーな中間課題の提出は、1週間期限が延ばされて助かりましたが、今週の木曜日(ハロウィンの日!)に契約法の中間試験があるので、その準備に追われることになっています。また、更に特許法でも中間課題が出され、本当の意味での安堵の日は、これらの中間課題を提出し終わった日となりそうです。

 こちらでは、ハロウィン・ムードが高まっており、買い物に行くと、カボチャグッズと仮装グッズが多く売られています。街中で既にハロウィンの衣装を着ている子も多く、お祭りムードが漂い始めています。自分の子供が行っている幼稚園でも、やはりハロウィンの日は仮装をしますので、それなりに衣装を用意しています。

 それから、ボストン・レッドソックスがワールド・シリーズに進出しましたので、こちらの方でも盛り上がっています。FOX TVでは、FOX SOXと題してプレーオフからワールド・シリーズまで全試合中継しており、この誘惑との戦いが現在の私の課題となっています。特許法の教授は、シリーズが終わるまで髭を剃らずにレッドソックスを応援するようです。なお、上原の登場する時間は、こちらではコージタイムと呼ばれています。

 この週末は、ボストンで人気のダック・ツアーに家族で参加しました。前回、ダイレクトで行ったらチケットが手に入らなかったので、今回はネットで予約して行きました。水陸両方とも走行可能なバスに乗って市内を観光し、最後にチャールズ川をクルーズするツアーで、川から市内を一望するのがとても心地よく、評判通り楽しいツアーでした。

 今週の科目の紹介は、Introduction to American Legal Systemという必修科目と、Graduate Program Skill という必修科目です。
 Introduction to American Legal Systemは、米国法の体系を学ぶ科目です。三権分立から始まり、連邦法と州法との関係、行政法の役割と執行、といったことを学んでいます。裁判所での司法手続、行政機関による司法的手続等を実際に見る機会があり、貴重な機会を与えてくれるクラスだと思います。
 Graduate Program Skill は、Legal Writing ができるようになることを目的としたクラスで、判例からのルールの引用の仕方、それを用いた法律文書(特定の案件の報告書、Memorandum)の書き方、といったことを学ぶ科目です。判例で示されたルールを、自分に提示された事案に適用し、どのような結論が想定されるかを説明する文章を書くことになります。意見書の書き方とは異なっていますが、米国弁護士の書く文章の構造が分かり、なかなか勉強になる科目です。ただ、宿題が多いので、大変なクラスではあります。

 今回の留学で色々なことを経験・修得することができ、日々楽しく勉強でき、また、このような環境を提供していただいた事務所に大変感謝しております。有り難うございます。

(筆者はUniversity of New Hampshire School of Law のDiploma Program受講のため渡米中)

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